セブにWebと英語を訪ねて三千里から帰ってきてからまだ無職!

日本の将来に危機感を覚え、世界中のどこにいても自力で生きていける力を身につけようと決断し単身セブに渡りWebと英語を身につけ人生を変えるために挑戦を続けるある男の物語である。ちなみにセブとウェブは韻を踏んでいる。

留学生がトランプ詐欺についていったらこうなった!! @フィリピン・セブ!!【イカサマの手口を大暴露】

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ついていったらこうなった in セブ

 

それは、ある週末の午後でした。

その日は特に予定もなかったので、SM(ショッピングモール)に出かけました。

 

しばらく店内を見て回っていると、
近づいてくるマニラからいとこに会いにきたという人の良さそうなおっちゃん一人。

 

彼はジェリーと名乗り、

 

トム&ジェリーのジェリーだ!どうだ覚えやすいだろ!(ドヤっ)」
「スーパーのある場所知ってるか?」
「旅行か?」
「どこで勉強してるんだ?」
「どこに住んでるんだ?」

 

などと、一方的に捲し立ててくるのでした。

 

ある程度話し終えると後ろに座っていた、いとこだというおばちゃんにバトンタッチ。
彼女はマアムと名乗ります。

 

なんでも、明日が孫の誕生日なのでプレゼントの包装が終わるのを待っているとかいないとか。

 

「私はシングルマザーで一人娘がいるんだけど、今度日本に留学予定だからいろいろ話を聞かせてくれ。」

「日本で奨学金が充実してるのはどこの大学なの?」(ソンナコトシルカ)

 

などと、特に聞きたくない話を延々としてくるのでした。

 

 

しばらくすると、

 

「私は長い時間待ってお腹が減った、ダカラ、一緒にお昼を食べよう」
「もし時間があるならその間いろいろ日本の話を聞かせてちょうだい」
「でも、モールの中のお店は高い。モールで食べるやつはバカ。私がご馳走する、ダカラ、ついてこい」

 

などとおっしゃられる。(この時点でかなり怪しい)

 

しかし、

 

【悲報】残念ながら時間だけはあったワイついていくことにwwwwww

 

タクシーに行くまでの間に、男の方が何やら電話で連絡を取り合ってる
(4年前、タイで似たようなシチュエーションで詐欺にあったワイこいつらやばいと確信)

 

しかし、

 

根は良心の塊のワイあっさりとタクシーに乗せられる。

さて図らずもタクシーに乗せられてしまったワイ(25歳・独身)この先どうなってしまうのか・・・!!

 

マアムはマンダウエというエリア(今、住んでいるところから比較的近い)に住んでいると言っていたにもかかわらず、タクシーはどんどん逆方向へ進んでいきました。

 

正直、この時は「やばいなー…」と思いました。
かなり思いました。

 

山とか人気のないところに連れて行かれて、仲間が待っていて身ぐるみ剥がされて東京湾に埋められるんやろなー。。

 

という、最悪の事態を想定することで実際に何か起こったとしてもショックを和らげるテクニックを使いました。

 

母ちゃんごめんと思ったとか思ってないとか。

 

また、いつ催涙スプレーみたいなのがカバンから出てきてもおかしくないので常に目を光らせておりました。

 

そんな心配もなんのその、20分ぐらいタクシーに乗り何事もなく無事目的地に着きました。

 

「ごめん、私、今細かいお札がないの。。あとで返すから払っておいてくれない?」

 

と言い出すマアム。

募る不信感。


仕方ないのでありがたく払わせていただきました(怒)

 

ちなみに、車中でもマアムのマシンガントークは止まることをしりません。
※後から調べた情報によると話に意識を向けさせてアジトの場所を特定させない高等テクニックだそうです

 

着いた家は比較的大きく、そこそこ綺麗でした。

家に着くととりあえずリビングの椅子に座らせられました。


5分ほどつけっぱなしのテレビを眺めながら座っていると、

 

薄い紫のシャツを着た、目がめっちゃ充血した男が登場しました。
ジェリー、マアムよりも一回り以上は若そうな感じ。

 

久しぶりの新キャラ登場にココロオドリました。

 

その男は、

 

「俺は、マクタン島のウォーターフロントホテルのカジノで10年ディーラーをやってるんだ」

「でもVIPルーム専門だから多分会うことはないだろうな」

「でも、今度、機会があったら内緒で入れてやる。そんで勝たしてやるよ。俺はシステムを熟知してるからな。なんてったって10年働いてるからな」

 

などと何度も同じことをいってるんだろうな〜と思わせるほどに自然な口調で聞いてもいないことをペラペラと話し始めました。

 

ちなみに目が赤いのは昨日も朝の3時まで仕事してたからとのこと。
(以下、こいつは充血くん。名前は忘れた。)

 

ちなみに、今日は妻の子供が生まれるため後で病院に行くために無理して帰ってきたんだというようなことを言っておりました。

 

と、同時に

 

「カジノ行ったことあるか?」
「ルール知ってるか?後で時間あったら教えてやるよ。」
「後でドバイから来てる俺の客が迎えに来るからまたすぐ行かなきゃいけないんだ」(子供はどうした!)

 

などと絵に描いたような伏線を貼られる始末。

 

そんな話をしているとマアムが水を出してくれました。
まぁ、当然警戒して口はつけませんでした。

本当はこの緊張状態もありめっちゃ喉乾いてたんですが…


結果的に水や食べ物にはなんの細工もなかったので飲んでおけばよかったと激しく後悔。
まぁ結果論。詐欺にタラレバはありません。念のため。

 

数分後、マアムからご飯の準備ができたとのお達しが。

 

メニューは、

 

ライス、ポークチョップ、マカロニサラダ、キャベツの炒め物でした。

 

しかし、さっきお昼を食べたばかりの日本人全く箸がすすまないwww
実際はフォークとスプーンでしたけど

 

さらに、ワイにだけコーラが出される

ぐぅ…怪しい…

 

当然ここでもとりあえず飲むモーションだけかましとりあえずステイ。

 

最終的には終盤に差し掛かりジェリーが同じボトルからついだコーラを飲んでいたのを確認したので体内にイン。

さすがに喉の乾きが限界でした。

 

その後、終始和やかに食事はすすみ、

 

ここまで特に何もされてないことを考慮すると、
あれ?実は本当にただのいい人たちだったのか?と一瞬考えるお人好しな日本人一人。

 

ランチが終わるとまたリビングに座らせられました。

そこでも意気揚々と近づいてくるマアム。
マアムはここでもしつこく自分語りをしてくる。

 

「結婚相手は慎重に選べ」だの(余計なお世話である。マアムは浮気されて離婚したらしい)
「教育が一番大事」だの(お前に言われたくない。親の顔が見て見たい)

 

とにかく、しゃべるしゃべるしゃべる。

 

とにかく、マアムの話を右から左に受け流すことだけを考えていると、
正直、詐欺とかじゃなかったとしても来たことを後悔する航海の日本人一人。

 

しばらくすると、充血くんが

「飯食い終わったか?時間あるなら約束通りカジノの遊び方をレクチャーしてやるよ。」(いつ約束したのか)

 

マアムの話から逃れたかったワイ、ノコノコと充血くんの部屋についていく。

 

そこで、とうとうトランプとチップ登場!!!

 

ニコ生でもしてたら瞬間最高キターーーーはこの場面だったはず。

 

今度、お前が遊びに来た時に勝てるようにという建前で充血くんのテリトリーであるVIPルームルールでのレクチャーが始まる。

 

基本的なルールはブラックジャック
親と子の1対1でなぜか(?)親側にディーラーが付く(ディーラーは親のカードを盗み見できる設定)。

 

掛け金は青天井でどちらかが降りればその時点でオープンせずに勝敗決定。

 

充血くん曰くディーラーは親が勝った5%がもらえることになっているとのこと。
昨日は客が$200,000勝って、俺にも$10,000入ってくるはずだったのに、
客が$300しか勝たなくて散々だったよ。。。などとぬかす充血くん。

で、昨日勝てなかったドバイの客がリベンジしたいから今日も行かなきゃならない(だから子供はどうした)

しかも後で、そいつが家に迎えに来る。
客がディーラーの家に迎えに行くなんてバカな話あるかJK

 

一番気になるであろうイカサマの方法ですが、

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ディーラーになった充血くんが親のカードを確認し右手で親の伏せカードを教えるというもの。


・親指を置いたらA
・それ以外の指は1本につき2でカウント
・手をグーにしたら絵札
(*5本置いたら9、親指以外4本なら8、親指と人差し指なら3という感じ)

 

さらに、親には見えないように次のカードをこちらに確認させてくれるらしいので100%バーストはない。
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「これでお前は100%負けないだろ!」

 

と得意げにレクチャー中何度も言ってくる。洗脳しているのだろう。

 

で、とうとうこの一言

 

「そろそろ、その金持ちが来るから俺たちで組んで金稼がないか?」

 

はい、きました!とうとうきました!!

 

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パターンレインボー!!!
トランプ詐欺確定!!!
次回もサービス、サービス!

 

平成の怪物曰く、

 

「自信が確信に変わった瞬間でした。」

 

いつの間にか部屋に入ってきてわざわざ真隣に座ってきているマアム。

 

さすがにもう一人新メンバーが加入なんてことになったら本格的にヤバい、
EXILEが14人から19人になるのとは訳が違う

 

ゲームが始まったなんてことになったら、
もう二度と生きては日本に帰れないと思ったワイ

 

大きな声で、

 

「アイムソーリー!!
ソーソーリー!!
リアリーソーリー!!
I need to go back, my friend will come soon!!」

 

と決死の覚悟でいい放ちました。

 

そうすると、

 

30分だけでいいから、
数ゲームだけでも練習のためにどうだ?
どちらにせよ僕もすぐ病院に行かなきゃけないし

 

などと、ごねられることもなく

意外や意外、あっさり開放してくれたのでした。


手荒いことはしないという鉄の掟があるに違いありません。
トランプ詐欺団も捨てたものじゃありません(詐欺は犯罪です)

 

そんなこんなで、家を脱出、ご丁寧にタクシーが捕まるところまでトライシクルで送っていただきました。


さすがにトライシクル代はジェリーが払ってくれました。

 

さっきまで、あとで私たちもSMに戻らなきゃと言っていたにも関わらず、

「じゃあ、私たちは病院に行かなきゃいけないから、またね。会いたくなったら連絡してね!」
(まだいうか)

 

ちなみに連絡先は行きのタクシーの中で半強制的に交換させられました。

 

という訳で被害総額約240ペソ(往復のタクシー代)
(日本円で約670円)

 

で、無事下界に帰ってくることができました。

 

まぁ、ちょっとコスパの悪いランチ代だと思えば悪くないですかね(悪い)。

早めにお昼食べるんじゃなかったと思ったのは言うまでもありません(さすがにそこまでは思ってません)。

 

結論、皆さんも知らない人についていく際は気をつけてくださいね!!(いくな)

 

また、この話には後日談がありまして、

この話を友達や知り合いに自慢げに話したわけなんですが
知り合いの中に同じくSMでジェリーという男に話しかけられたという方がいらっしゃいましたwwwwww
どうやらSMはジェリーのホームグラウンドみたいです。

 

今度、SMにいく際はぜひジェリーを探してみてください。

 

この記事は熱烈シェア歓迎です。
ぶっちゃけ事前にこういう詐欺があるっていうのを知らなかったら私自身もズルズルひっかっかって今頃ひもじい生活を余儀なくされていたかもしれません。
一人でも多くの人がトランプ詐欺のことを知って未然に被害が防げれば頑張って書いた甲斐もあったのかななんて。

 

日本人は常に狙われているという意識を持って行動することを忘れないでほしいと思います。